脱毛への驚きと期待
一目の活動に備えて、ホルモン分泌などが始まることになる。
そして約14時間後にはメラトニンという睡眠ホルモンが分泌されて睡眠モードに入るように、体内時計がセットされている。
つまり、朝7時に起きたならば夜9時頃には寝るように、体はあらかじめプログラムされているのである。
この話をするといつも、「9時から?」と、びっくりされてしまうが、そう驚くことでもない。
人間の体には、太古の昔からの生活リズムが刻み込まれている。
電気が通ったのなんて、人類数百万年の歴史の中で200年くらいの話である。
人類は夜行性ではないから、もともとは日の出とともに起きて日没とともに寝ていたのである。
だったら、朝6時か7時に起きて夜8時か9時に寝るのが、体にとっては自然なことだといえるだろう。
このような、太陽を基準にした体内リズムのことを、サーカディアンリズムという。
「夜10時から午前2時はゴールデンタイムだから、寝ていた方がよい」という話もここからきている。
睡眠に入って初めの3時間くらいが肌にとって重要なので、確かに肌のゴールデンタイムはそのくらいの時間帯になる。
肌のためには12時から1時が就寝のデッドラインただ、9時や10時に寝るというのは、現実的な話ではない。
でも、2時、3時まで起きていることが習慣化している女性の肌を見ていると、どうしても荒れやすい傾向にある。
現実的な線として、おそらく12時から1時くらいがデッドラインなのではないかと思われる。
これは、実際に女性たちの肌を見ていて感じることで、毎日1時を過ぎる人とそうでない人は、明らかに肌が違う。
つまり、皮膚科医としての私の経験論であるが、毎日12時までに寝られれば肌に負担はかからない。
まあ、それを過ぎてしまうとしても、12時半までに寝るようにすれば、肌はさほど傷まない。
たまに1時になっても大丈夫だろうが、その辺が限界線である。
毎日1時を過ぎる人は、肌になんらかのツケがまわっていることになるだろう。
睡眠不足でも体にも肌にもあまり影響は出ないが、年齢とともに如実に影響が出るようになる。
それは、睡眠中に出る成長ホルモンが、年齢とともに減るからである。
若い頃と同じ生活を続けているのに、なぜかニキビができたり肌が荒れたりすることがあるのは、そのためである。
減り珍り成長ホルモンを有効活用するために、シンデレラになる努力をしよう0お風呂より睡眠の方が大切仕事が終わるのが遅いから、家に帰っていろいろやっていると、結局1時までにベッドに入るのは無理、という人がよりいる。
そういう場合は、帰ったらすぐに寝るようにしよう。
諸々やることはあるだろうが、そういうことは、朝早く起きてやる方がよい。
「なかなか早起きができない」という気持ちはよくわかるが、肌のためにはその方がずっとよい。
例えば11時や12時に帰って来たならば、食事だけ簡単にして(冷凍食品でも何でも)、とりあえず寝てしまう。
やるべきことは、朝起きて片付ける。
お風呂も、夜入らずに、朝、簡単にシャワーだけ浴びるようにする。
もちろん、夜、ゆっくり風呂につかってリラックスすることも大事なのであるが、そのために寝るのが遅りなるようだと、かえって肌にも体にも負担になる。
やたらと風呂を重視する女性が多いが、睡眠の方がよほど大事である。
残業が続り日々でも、こうして乗り切って、寝る時間は極力ずらさないようにする。
そうすれば、肌へのダメージは最小限に抑えられる。
「寝ないと太る」という真実睡眠不足だと、太りやすくなる。
これは、案外知られていない事実である。
実際に、睡眠不足が続いている人に早寝早起きを励行してもらうと、それだけで体重が減るだけでな一、血液中の中性脂肪や血糖値まで下がることが知られている。
睡眠中に出る成長ホルモンには、代謝を高める作用があり、要するに、糖や脂肪を燃やす助けをしているのである。
やはり、早寝早起きに勝る美容法はない。
体内時計は太陽を基本に動いている。
肌の再生は、暗くて静かな時間帯に行なわれる。
不眠症の人へ:運動不足でプチ不眠症急増中?不眠傾向の人が増えている。
寝つきが悪い、睡眠が浅い、起きたときに疲れが残っている、などの症状を抱える人は要注意である。
睡眠時間を取っていても睡眠の質が悪ければ、充分寝たことにはならないから、もちろん肌も体も不調になる。
不眠気味の人が増えた背景には、パソコン社会になり、動かない人が増えたことが関係している。
頭ばかり使って体を使わないから、不眠になるのは当然だろう。
まずは運動が大事である。
前章でも述べたが、不眠症の人は特に、軽いウオーキング程度でよいから、なるべく動くように心がけること。
会社と家を往復するだけで、ずっとデスクに向かっている生活では、完全な運動不足である。
不眠解消の心得その他にも、不眠解消のためにすべきことはいろいろある。
①寝る前は、パソコンやテレビなどの脳を刺激するものを見ない。
興味のある本なども読まないこと。
退屈な本がベター。
②夜8時以降はカフェインを摂らない。
③寝るり時間前から、部屋を暗くする。
光の刺激で、脳は活性化される。
部屋に蛍光灯しかない人は、スタンドなどを置いてそちらに切り替えるとよい。
日本の住宅は異常に室内照明が明るいが、欧米ではスタンドや間接照明くらいしか室内では使わない。
④帰り道にコンビニに寄らない。
コンビニの照明は、昼間と同じくらいの明るさがあり、脳が昼と勘違いしてしまう。
どうしても寄る必要がある人は、だらだらと立ち読みなどせずに、早めに買い物をすませて店を出ること。
⑤寝る前にお風呂で体温を上げておき、少し下がり始めたときに(入浴後5分くらい)ベッドに入るようにする。
体温が下がるときに深い睡眠に入れるからである。
ただし、熟すぎる風呂は交感神経を刺激して眠気がとんでしまうので、湯温は40度くらいまでに。
⑥寝室をなるべく快適な環境にととのえる。
ベッド、枕、まわりの音や光など、気になるものはできる限り改善して、よい環境を作る。
パートナーのいびきなどで安眠できないという人がときどきいるが、話し合って、寝る部屋を分けるのも一案だろう。
⑦睡眠を誘うものを利用する。
カモミールティーやラベンダーの香りは眠気を誘うものとして有名である。
それにこだわらずに、お香でもよいし、自分で好みの香りをたくのもよいだろう。
においは、五感の中で最もダイレクトに大脳辺縁系に作用するといわれ、よい香りには、精神安定作用がある。
⑧眠れないことに対して、あせらない。
「明日仕事なのにまだ眠れない」というあせりで余計に眠れなりなる人は多い。
「毎晩3時、4時まで寝つけない」などと訴える人の脳波をとってみると、実は寝ていることも多い。
本人が眠れないと思い込んでいるだけという場合もよりある、ということである。
朝、きちんと起きる。
早寝早起き、とよりいうが、早寝はまず早起きから始まる。
休日でも、昼まで寝ていないできちんと起きるということは、体内時計を狂わさないためにとても大切なことである。
多少寝坊したいと思っても、普段の起床時間のプラス1時間くらいにとどめる。
⑩昼寝をうまり利用する。
どうしても休日に寝不足を解消したい人は、とりあえず朝は一度起きて午前中は活動し、午後、昼寝をした方がよい。
それも、1時間くらいで必ず起きるようにする。
⑪以上を試みても熟睡できないという人は、病院で相談して、睡眠導入剤を処方してもらうのも手である。
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